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子どもの時分から、わりと俺は「頼り上手」であったと思います。
空前絶後のビンボー状態(月3000円の小遣いは100%本代)だった高校時代、校内の自販機で売ってた70円の紙パック飲料すらも買えなかった時には「ひと口飲まして」を10人くらいに頼んで渇望を抑えたもんでした。
いや、「たったひと口」も10人からもらうと、1本まるまる飲んだくらいの充実感が得られるんですよ。

「自己責任」という言葉が迷走しまくった結果、「自分のことは全て自助努力のみで解決せねばならぬ」といった言説が若い世代に浸透し、「誰かに協力を求めること=怠慢・怠惰の所業=悪徳」みたいな空気が世に充満しています。
この「自己責任」ですが、本来ならば「あまりに当たり前なことすぎて、わざわざ言葉にするまでもないもの」のはずです。
それが半ば流行語化し、老若男女が「自己責任だ!」と目を吊り上げながら口にするような状況というのは、どう考えても危なっかしい。

「まず自力で頑張ることの大切さ」は常に念頭に置いておくべきものですが、それは「必要に応じて周囲の助力を得ることの重要性」と対にしておかないといけないはずです。
でないと、「自力で頑張ったものの力及ばなかった」ような場合にヤバいことになる。
絶体絶命の状況に追いやられているのに、「いや、これは自分の努力不足の結果ですから、自業自得です。このまま自分は死ぬべきなんです」みたいなことを言って、救援を拒むかもしれない。
だけどね、人間というのは万能でも全能でもないわけですから、ダメなときには何をやったってダメ。
そういう場合はつまらない意地なんか張らずに、誰かの助けをありがたく拝借しましょう。

誰かを頼ることは悪いことでも恥ずかしいことでもありません。
問題があるとすれば「誰かに頼りっぱなし」になること。
今は頼っている相手には、いつか頼らせてあげましょう。
それで帳尻が合うわけで、そこにトヤカク言ってくるような奴のことなんかシカトしとけばいい。
人間を幸せにしてくれるもの、それは周囲の人たちとの「頼り、頼られ」の関係です。

俺は今、色々な計画を立てて、アレコレ目論んでいるわけですが、やりたいことが多すぎて、とうてい独りだけで完遂できるものではありません。
当然ながら、たくさんの人たちの助力を得ることになるでしょうが、そこは「ひと口飲まして」で渇望を乗り切ったふてぶてしさでどうにかしようと思います。
もちろん頼った分は、いつか頼られることで返しますよ。

422cover

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