反抗は支配から生れる

僕の場合、家庭内での反抗期というのがありませんでした。そのせいで親父からは「おまえは面白くない。おまえくらいの年頃なら、もっと親に反抗して当然なはずだ」とワケのわからんクレームをつけられましたが、特に反抗したくなるような事柄がなかったんだから仕方ない。

その反面、学校では終始かなりピリピリしてました。なかでも教師には小二から高三までずっと反抗しまくっていたんで、干支一周分もの反抗期が続いたことになります。

振り返ってこの落差の理由を考えると、「家は僕を支配しようとしなかったが、学校はことあるごとに型にはめようとしてきた」からではないかと思うのです。反抗心というのは支配圧力に対して生まれるものだから、強要的なモノを最小限に留めておけば、基本的に起こることはないでしょう。

不況の昨今、親御さんはどうしても「世間からハズれないこと」を子どもに強いてしまいがちです。「ヘンなことしたら社会の居場所を失うよ!」的なことを云っては我が子の行動を規制したりする。それは親の愛に基づく行動だろうし、実際、社会が寛容さを失い続けているので、あながち全てが戯言だとも云いきれません。

けれども過剰に子どもの生き方を規定した結果、親子仲が修復不可能なくらいまで悪化することも有り得るのだから、やっぱり一長一短です。どちらを選ぶかは各人、各家庭の自由ですけれども、個人的に云わせていただくなら、「世間とギクシャクするほうが、親子が険悪になるよりまだマシ」だと思います。

世の中は広いんだから、ちょっとぐらい変わり者でも、探せばどこかに居場所はあるもんです。たいていの子どもは親が死んだあとでもまだ生きるんだから、親御さんはあまり堅苦しく考えないほうがよろしいかと思いますゼ。

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