腹も身のうち

中学・高校時代には、我ながら“餓鬼憑き”だったんじゃないかと思うくらいに腹が減り、メシを毎晩5杯は軽く平らげていた。さすがに6杯目を食おうとすると「イイ加減にしろ! 腹も身のうちだ」と、ドクターストップならぬ“かーちゃんストップ”がかかってしまったが、成長期の肉体とはなんともはやエネルギーを欲するものよ。

それから30年以上が過ぎ、往時の大食ぶりはさすがに鳴りをひそめたが、それでもやはり「小食」にはなりようもない。先週末、都内某所を歩いていたら「通常590円のロースカツ定食が490円!」というポスターが目についてフラッと入ってしまったが、席につくと「同じ値段で、ライスとキャベツが通常の2・5倍の特盛にまでできますが・・・」という。

ここで「いや、腹も身のうちですから、通常でいいです」と云えれば僕もカッチョイイ大人になれたもんだと思うのだが、そうできないところが僕なのである。「じゃあ、特盛で」とこたえたのは云うまでもない。で、出てきたのはこんな感じのシロモノであった。

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いや~、さすがにコレは食いきれないよォ~・・・ということになれば僕も歳相応ということなんだが、残念ながら10分もかからずにペロッと平らげてしまったんだなコレが。身にしみついた大食いグセはなかなか抜けないものだが、“かーちゃんストップ”がなくなってしまった今は、自分で自分に「イイ加減にしろ! 腹も身のうちだ」と云い聞かせねばなるまいヨ。

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