目も耳も口もふさがれる日本人?

11月26日・夜、例の「特定秘密保護法案」が国民の不安をよそに衆院を通過してしまい、参院で審議に入ることになった。たかだか小学生が君が代を歌う程度のことで「軍靴の音が聞こえる!」などと騒ぎたてるようなちょっとアレな市民の方々には全然ついていけない僕だが、「権力を握っている一部の人間が『特定秘密』とした事柄を公にすると罰せられる」という状況には、さすがに心穏やかではいられない。

もしもこの国のマスコミが反骨精神の持ち主で、たとえ権力者によってメディアに箝口令(かんこうれい)がしかれたとしても、「私たちはこれ以上口にできませんが、詳細についてはウィキリークスをどうぞ」くらいのことを云えるくらい肝が据わっているのならば、まだ救いはある。しかし前にも書いたように、この国の報道機関というのは、大手になればなるほど「権力の末端機関」みたいな性質を帯びてくる。

ことなかれ主義のマスコミはあてにならず、大部分の国民は「われ関せず」で、関心を持っている一部の人間は過剰に騒ぎ立てるばかりで戦略性に乏しい・・・となると、日本人が「目と耳をふさがれた状態」になる可能性はかなり大きい。さらに一番大きい問題は「ほとんどの日本人が、自分が目と耳をふさがれていることに気づかないだろう」ということである。これに、僕が危惧している「強化児ポ法」が加われば、目と耳に加えて「口」までもふさがれることになってしまう。目も耳も口もふさがれたら、果たして日本はどこに進んでいくのだろうかネ?

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