無謀な挑戦・・・かも知れませんけどネ

いま僕が作っている『薔薇族』は、世間のほとんどの人が抱いている(であろう)「ゲイ雑誌」のイメージとは見事なまでにそぐわない内容であるが、それは「同性愛者の世界に新たな文化を構築するための挑戦」なのである。

情報発信がまだ「一部の者だけに可能な特権」だった時代には、「そこそこ刺激的なグラビア」と「出会いの機会」を提供するだけでゲイ雑誌は安泰だった。けれどもネットの出現によって「誰でもが発信者になれる」時代になった今、もはやそれは「有償のツール」にはなりえない。

そこで各誌とも「有償でも欲しくなる新しいコンテンツ」を模索しているわけだが、『薔薇族』におけるソレは「過去コンテンツの強化版」ではなくて「かつて無かった類の提言」なのである。いや、正確には「創刊時の『薔薇族』に存在したコンテンツの魂を、現代に合わせて進化させたもの」なのだ。

創刊当初の『薔薇族』は「骨太のオピニオン誌」で、送り手・受け手間での政治的な意見交換が闊達になされていたのだが、徐々に「欲望充系コンテンツ」のほうに軸足が置かれていき、やがて「ルーティンワークによるマンネリコンテンツの再生産」という自家中毒状態におちいってしまった(もちろんそれは『薔薇族』だけの話じゃなく、歴史ある雑誌は大半がこうなりがちなのだけれども・・・)。

僕は「一読者」の立場からその問題構造をずっと危惧してきたので、「そこを回避し、ゲイ雑誌というジャンルの新たな可能性を切り拓く(模索する)」という意味あいから、現在のようなスタンスを選択したのである。まァ「無謀な挑戦」なのかも知れませんけども、コツコツと「この取り組みに興味を持ってくれるヒト」を増やしていくつもりなんですワ。

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