憎しみを煽(あお)る政党を支持しない

「貧すれば鈍する」というコトバがあるが、まさに昨今の不景気日本はこれを体現するような惨状である。景気の良いときならば気持ち良く祝ってあげられるであろうこと・・・たとえば「他人の成功」なんかでも、「俺がこんなに不幸なのに、クソッ、イイ思いしやがって」とネタみ、ヒガみ、ソネみ、呪詛的な感情しか抱けなくなる。

こういう時、かりにも「政治家」という看板でメシを食っている人間であるのならば、国民の「憎しみの感情」を抑える政策をとって然るべきである。犯罪も戦争も、すべてはこの感情によって生み出されるものなのだから(満ち足りた思いで裕福に暮している人間が、わざわざ罪を犯したり、国土を戦火にさらしたりするわけがないでしょ?)。

ところが現実は、その真逆である。作り上げた「仮想敵」を精神不安定な国民の目の前にぶら下げて「ホラ、あなたにはこんなにも憎むべき敵がいるンですよ」と不安や敵意、憎悪を煽(あお)ったあと、「でも大丈夫、それを私たちは叩こうとしているのです」と悪魔のささやきで籠絡(ろうらく)しようとする。そうやってテメエのところの党員とか支持者を増やそうとするのである。

現在、与党は「周辺国の脅威」を強調して自分たちにとっての「美しい国」を作ろうとしているし、その対抗勢力となるべき野党は野党で「ブラック企業に倍返し!」などと、ドラマ人気に安易に便乗したケーハクな惹句で貧困層を煽る。潜在的な「富裕層(資本家)への憎しみ」を顕在化させようと画策するのである。右の左の、保守の革新のと云ったところで、その部分ではけっきょく「同じ穴のむじな」なのだ。

我田引水的な政党にダマされることなく健全に生きるためには「憎しみを煽る政党を支持しない」という意思を持つことが不可欠なのだが、そうすると投票すべき政党がほぼゼロになっちゃうんだよなァ。そこが悩みのタネなのだ。う~~む。

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