世間にはキッチリ云わなきゃ伝わらない

こないだ観たテレビで東北の被災地のかまぼこ屋さんが、「東京で試食会とかすると『復興して良かったですねェ』と云われるんだけど、実際には『復興』どころか『復旧』すらしていないので、受け答えに窮してしまう・・・」というような話をしていた。

世間というのは、「実態や実状がどうなのか自らアクションを起こして調べに行く」ようなタイプはごく稀で、大半が「なんとなくのイメージ(先入観や偏見)を鵜呑みにし、安易に納得してしまう」ような人が大半を占めているものである。だから「最近はテレビでもあまり取り上げないから」程度の理由(なんかではないのだけれどもホントは)で、「もはや東北は復興したのだろう」と思い込んでしまうのだ。

ちょっと話がそれるが、僕が作っている『薔薇族』にしても「キチンと予定通りに発行されているのだから、お金はちゃんと回っているのだろう」と思い込んでいる人が多い。だから「と~~んでもない!」と、ここはハッキリ云っておこうと思うのである。

『薔薇族』が出せているのは、たんに「僕がよそで稼いだ金を投入しているから」に過ぎず、「まだ1度として黒字になったことがない」のであるヨ。だから、このコラムをいつも読んでいる方は、ぜひ「購読料」のつもりで、3カ月に1度、700円を捻出していただければと思う。

このコラムというのは基本的に「いつか使うときのために残している覚え書き」で、だから推敲(すいこう)もしないし、あとで誤字脱字に気づいても「ま、メモ書きだし」とそのままにしている。対して『薔薇族』のほうは何度も手を入れているので、かなりキッチリしているつもりである。

日本人はヘンな見栄があって「ハッキリお金について口にすること」をな~んとなく避けがちな人種だが、それがなくては物事が進んでいかないのだから、そこは意識改革をしていくべきだろう。もしも困っているのならば「困っている」とキッチリ口にしていかないと、世間は判ってくれないのだ。だから僕は「困ってます」と、口にするのであるヨ。ただし、いくら困っても「ぜったいに売り渡してはいけないもの」というのはあるわけだから、そこはキッチリしときますけど。

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