「雇用」よりも「仕事」の創出を

現在のこの国の政府に「明確なヴィジョンがない」というのは誰もが知ることだが、それは国家の車輪のひとつである「労働」において顕著である。要するに、「働かないヤツはクズだ」という空気を発しているにもかかわらず、「誰もが働ける世の中」というものを想定していないのだ。

労働というものの高度化や先端化が進み、「ものすンごく高度な業務に携わるエリートワーカー」が増えることは「日本の国力を世界に知らしめる」という点では有効かもしれないが、しかし国民の大半はそんな域まで達しないはずである。こうした傾向がどんどん進んで「仕事」というものが「エリートと呼ばれる一部の層」で占められてしまったとすると、「そこに該当しないほとんどの人々」は仕事にあぶれてしまうだろう。

「マジメさだけが取り柄」だとか「根気ならば誰にも負けない」というようなタイプの人々は今どんどん「働く機会」を失っている。だからといって働かないでいると世間の風当たりが強いし、困ったところで国が助けてくれる可能性は低い。

国は「雇用創出」をスローガンに企業をせっついたりはするものの、それが「高度なスキルの持ち主にしか該当しない」のであれば現状打破の力にはならない。だから今は「雇用」というより、「スキルのない人でもできるような仕事」を創出するべきではないだろうかと思うのである。というか、昔はそういう仕事のほうが大半だったと思うんだけどねェ・・・。

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