加齢を楽しむ才能

人は、生まれ落ちた瞬間から老いはじめる。「不完全な死体として生まれ、やがて完全な死体となる」と云った人もいたが、まァ、どっちにしても「肉体は刻一刻と衰えていく」のである。

自分の経験でいくと、35歳を過ぎたあたりから肉体の変化が顕著となり、「昨日できたことが今日できなくなる」なんてこともあったりする。これを「不幸である」と捉える人も多いだろうが、好奇心の強い僕はむしろ「楽しんでいる」のである。

「おおーッ、これが噂にきく『四十肩』かァ~ッ」とか、「へェ~ッ、『老眼』ってのはこーゆーふうになるんだネ~ッ」とか、それまでは「書物で読んで『知識』として蓄えていただけのもの」を「みずからの『実体験』として味わえる」というのは、それはそれで興味深いのでありますヨ。

人間、どうしたって「老いる」ことは避けられないのだから、それならそれで「楽しんだほうが得」だと思うのである。そういった「加齢を楽しむ才能」を持っているか否かで、同じ「一生」でもずいぶんと違ってくると思うのだが、いかがなモンでありましょうか?

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