古本者(ふるほんもの)の「業」

古本者ならば一度くらいは経験があるのではないかと思うのだが、ごくたまに「自分の本棚ソックリな棚構成をしている店」を見つけてドキッとさせられることがある。「ひょっとしたら俺の留守に空き巣が入って、ウチの本をまるごとかっぱらったんじゃないのか???」とか、フツーに考えれば有り得ない妄想にかられてしまったりして(笑)

雑誌に出てくる蔵書家のコレクション写真とかを見て「いいなァ~」なんぞと子どもの頃には思ったモンだが、大人になって実際に本まみれの暮らしになってみると「幼かったとはいえ、我ながらなんてバカなものに憧れてたのだろうか」と後悔することしきりである。

にもかかわらず、「自分の本が盗られたンじゃないのか!?」とか妄想してドキドキするんだから、古本者ってのはつくづく業の深い生き物であるよなァ。しかしまァ、そのアンビバレンツさこそが「人間らしさである」と云えないこともないンだから、せいぜい愛してやらないとイカンのですナ。

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