「ブレない」のは大切だがシンドイ

創作(芸能系も含む)の分野において、最終的に成功するのは「ブレない人間」だと僕は思うのだ。ここで云う「ブレない」とは「依怙地にスタイルを変えない」ことではなく、「流行に迎合しない」という意味である。前者のほうは「間違いだと気付いているのに、それを認める勇気がなくて改められない」といった意味あいの愚行だが、僕が批判しているのは「今はアレが流行っているからアレ風のスタイルに安易に変える」という主体性の無さなのだ。

世間(大衆)というのは基本的に「ブレまくっている」ものだから、それを相手にする中で「ブレないスタンスを貫き通す」というのは簡単なことではない。「自分の信念を曲げない」ということは、今の時代には「KY的行為」として敵視されてしまう場合があるのでネ。けれども、仮にそういった人たちに媚びた(と、あえて云うけれども)ところで、良い成果が出るという保証なんかは全くない。むしろ、振り回された挙句に「作家力の三半規管」がおかしくなって、自分がどこに立っているのか判らなくなってしまうのがオチじゃないかと思うのだ。

「苦節××年」みたいな作家は少なくないが、最終的に世に出ることができるのは結局、「ブレることなく創作スタイルを全うした人間」だけだと思うのだ。ブレる(=その場しのぎ的に目先の流行を追っていく)ことは長い目で見れば得策ではなく、最終的には「作家生命を縮める」だけのことにしかならないのだ。「ブレない」のは大切だが、かなり「シンドイこと」でもある。しかし、どんなにシンドイとしても「禁断の果実」にだけは手を出してはいけないのだ。・・・って、これは自分自身に云い聞かせている「矜持」なんだけどネ。

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