「兄さん」の呪い

「同じ仲間(子分・弟分)に始終囲まれ続けている人は自身の状況変化に気づきにくい」というようなことをテレビで云っていて、激しく同意した。全く関係のない雑誌記事で、80年代にアイドルとして活躍した男性タレントについて「子どもなどに接する際、いまだに『お兄さんはネ・・・』という物云いを続けていてウザい!」と書いているのを読んだばかりだったが、それもまた同種の「痛さ」であろう。

「古い仲間とずーっとツルんでいると自分が変わっていることに気づかない」というのは理の当然なのである。「周囲の面々もまた同じペースで経年劣化していく」のだから。ツルみ始めた時点では第三者から見ても「若手と兄さん」だった「軍団」も、四半世紀もすれば明らかな「おっさん集団」なのである。そのことを自覚せず、自分たちだけ四半世紀前の感覚でふるまい続けていれば、もはや「裸の王様の群れ」だ。

そうなってしまった人間が、忌まわしい「兄さんの呪い」から解放されるためにはどうすればいいのか。裸の王様の場合は「空気を読まない子どもの率直な指摘」によって呪縛が解かれたが、そうした存在が身近にいない人の場合はサテどうしよう。とりあえず、周辺からイエスマンを一掃する必要があるのだが、そもそも「同じ仲間(子分・弟分)に始終囲まれ続けている人」というのはそういう相手が大好きだからなァ~。なんか抜本的改革は難しそうである。

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