柄にもないコトして成功した試しはない

今でこそ「俺は俺」方面に舵をきって安定している僕であるが、まだ30前の時期にはソレナリの迷走状態にあった。だから超タイプの相手に対しては場当たり的なウソをつき、相手が「好き」と云っているものは「あ、俺も好き!」と口から出まかせをほざいて話を合わせていたのである。

けれども「天網恢恢(てんもうかいかい)疎にして漏らさず」と昔から云うように、人間、悪いことはできないモンである。あるとき2人でカラオケに行った際、相手が当時のゲイの御用達シンガーであった「槇原敬之」のファンだと判ったので、「あ、俺も歌う!」と入れたはいいが、こっちは槇原の「マ」の字も知っちゃァいない。結局、ほとんど歌うことができず、ボックス内はしらけた空気で満たされたのでありましたとサ。

それでケチがついた、というわけでもないだろうが、その相手とはほどなく疎遠となり、関係も自然消滅してしまった。まァ、それはいいとして、そのとき得た教訓が「やっぱり人間、柄にもないコトしても良い目には遭わないモンだなァ・・・」というものであった。

以降、「俺は俺、気に入らなけりゃ付き合っていただかなくて結構」という割り切りスタンスで生きているわけだけれども、それで特に痛痒は感じていない。まァ、この先どこまでそれが通用するかは定かではないが、「このまま逃げ切れたらいいなァ~」と日々思い続けている竜超なのであった。

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