親が子に持たす「地図」

親は、子に「おおまかな道順を記した地図」を渡すのが仕事である。それを受け取った子は、自分の足でアチコチ歩き回りながら地図にアレコレ書き足していき、「自分だけの地図」をカスタマイズしていくのだ。それがつまり「人生」ってヤツである。

しかし近頃はその「儀式」をキチンと遂行しない親子が増えている気がする。「地図を渡さずに子どもを放り出し、路頭に迷わせる親」だとか、「もはや書き込む余地のない完成済みの地図を渡し、わが子の成長の芽を摘んでしまう親」だとか。前者はネグレクト(育児放棄)にも匹敵することだと思うし、後者は「過干渉な親に育てられたナンカの2世」にありがちなパターンだ。

「可愛い子には旅をさせろ」という考え方がもはや古いのかどうかは判らないが、やっぱり「ソコソコの旅」くらいはさせてやったほうがヨロシイのではないかと思う。「旅」は人間を間違いなく成長させてくれるものだからネ。その際には「おおまかな道順を記した地図」を渡すのを、どうぞお忘れなく。

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