昭和のクソガキで良かった

ケータイやスマホで自分の画像を撮るコト・・・いわゆる「自画撮り」というのにハマっている人が増えている、という報道を観た。海外では「社会生活に支障が出るほど中毒化している若者もいる」そうだ。

この件について問題なのは「自画撮りそのもの」ではなく、撮った画像を「ネットにアップする」ことのほうである。つまりハマるのは「自画撮りすること」よりも、「撮った自分画像を不特定多数に見てもらうこと」なのだ。

ルックスにソコソコ自信のある者ならば「素敵な自分を見て!」と思うのは理の当然であるし、それに対してソコソコの「世間の反応」があればハマるのも若い人間ならば無理からぬことである。僕だって10代の頃には「平凡な自分に我慢ならない!」という思いを持て余してイライラしていた。

僕の場合はパソコンはおろかワープロすらなかった「昭和時代のクソガキ」だったので、幸いにも「自己顕示欲の肥大化」にもおのずと限界があった。だから悶々としながらも平穏に時間が過ぎていき、そのうち成熟期に入ることができたのである。

その気になれば何でも世界発信できる現代において、「自己顕示欲を抑えながら生きる」ことはなかなかの苦行である。意志薄弱な僕がイマドキの若者だったらやっぱり「自画撮りジャンキー」とかになっていたかもしれない。そう考えると、「あ~あ、昭和のクソガキで良かった」と思うのである。いや、ホントに。

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