「泣く」のは前提か?

電車の中吊り広告で、「泣く人続出」というキャッチコピーが使われていた。また、とある書店では「泣ける本」というカテゴリーが出来ていた。それはつまり「涙を呼び出すためのアイテム」という目的で本を欲する人がいる、ということだ。

キチンとおアシを払って購入したものであれば、使用目的がどのようなものであっても全然構わないのだが、しかし読書には「予想外の感情を呼び起こす」という作用もある。「怖い」と勧められて買った本で爆笑しちゃうとか、「カワイイ」と云われている本が予想外にグロかったとか、そんなケースは結構転がっているのだ。

だから、「泣こう」と思って買った本も、よくよく読み込んでみると、当初は予想だにしなかった感情を呼び起こされたりするかもしれない。もしそうなったら、その時は素直に「運命のいたずら」を楽しんでいただきたい。それもまた「読書の醍醐味」ってヤツのひとつなのである。

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