「不自然な優遇」は「新手の差別」なのだ

「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」というように、何事においても「ヤリスギ」は逆効果である。最近でいえば、安倍政権が目玉のひとつとしている「企業・自治体の積極的女性登用」なんかはその最たるもので、「差別撤廃に向けた動き」が「また別の差別を生む」という、なんか悪い冗談みたいな話になってしまっている。

「十分な能力があるのに“女性だから”という理由によって適正なポストに就けない」という悪しき状況を正すべきなのは云うまでもない。それは単に「当人が腹立たしい」だけの話ではなく、「大きな社会的損失になる」からだ。

ただ、「女性をかならず数パーセント登用せねばペナルティがつくゼ」みたいなのはおかしな話だし、女性にとってもメーワクこのうえないだろう。能力があって得たポストなのに、「アイツ、女性枠の帳尻合わせのために出世したンだゼ」とか痛くもないハラを探られたら「キィ~~~ッ!!」となっちゃうでしょ。

これはべつに女性差別に限った話ではなく、「特定の何かを過剰に保護するヤツ」というのは、じつは「その何かを差別しているのに等しい」のだ。相手を「対等な存在」と捉えているのであれば、そんな「余計な気遣い」なんてしないはずだしネ。

L・G・B・T関連についても同様で、「無批判にこちらの擁護する」ような非当事者は「要注意」なのである。良くて「保護動物」扱い、悪くすれば「何らかの利権誘導材料」として利用しようと企んでいるのかも知れないし。「プライドをもつ」というのは「逆境に立ち向かう勇気を各人が有する」ことなのだから、「不自然な優遇」などは拒否する強さを持とうではないの。

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