実体を見せずに忍び寄る・・・

「実体を見せずに忍び寄る白い影」というのは『科学忍者隊ガッチャマン』だが、「実態を見せずに忍び寄る」のは「偏見を先導する悪質情報」である。先だっても「アマゾンのサイトに児童ポルノ写真集が出品されていた!」というニュースが伝わってきたが、それがどの程度の物件なのかがハッキリしない。

『毎日新聞』には「水着姿の女児や半裸の男児の写真集、DVDなど136点」とあったが、これだってどーゆーモンなのか「判るよーで判らない」のだ。児童ポルノというものの定義自体がもともと曖昧なのだが、もしも世論を納得させる形で糾弾したいなら、もっと具体的な情報(実態)を伝えるべきだろう。

一方で、「曖昧な情報しか提示されてないのに実態を把握しているような気分になっている大衆」の側にも意識変革が必要なのだ。昨今は「社会的弱者」が「具体性のないヘイト情報」に踊らされて「別の社会的弱者」を叩くケースが目立つが、コレを続けるといずれ共倒れになることは自明なのだ。

児童ポルノに関して云えば、「どっからどー見ても悪質な性的搾取物件」と「これをポルノと定義するのはコジツケでしかないっしょ!? としか思えない物件」を同一線上で語ってはイケナイ。まずは実態を見極め、その上で「叩くべき」と結論づけたものならばバッシングしても構わないと思うが、「世間の空気に巻き込まれて誰かをぶっ叩く」ような愚行は避けなくてはネ。

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