代わりのいない人間なんていない

独りでミッション(仕事だったり活動だったり)を背負い込んだ挙句に体を壊してしまうタイプの人は、「自分でなければできないから」とか「自分がやめたら後に続く人間がいないから」的なことを云いがちである。けれどもそれは「錯覚」であり、キツイ云い方をするなら「勘違い的ヒロイズム」なのだ。

「マンガの神様」と呼ばれた手塚治虫が亡くなってもマンガ界は消え去ってはいないし、「歌謡界の女帝」と称えられた美空ひばりが亡くなった後も歌の世界は続いている(どちらもかつてほどの勢いはないが、これはまァ「不況」や「メディアの変化」などによるものだから)。つまり、どれほどのカリスマであったとしても「いなくなったらその業界が終わってしまう」ようなことはなく、「また誰か新しいスタアが生まれてソレナリに続いていく」ものなのだ。だから、無駄な自己犠牲精神なんかは捨てて、休むべき時はお休みなさいませ。

もしも「自分の代わりは誰もいない」という状況があるとすれば、それは「公人ではなく、私人としてのアナタ」である。アナタという個人は世界中どこを探してもアナタひとりしかいない。だからこそ、体を壊すようなムチャなんかは絶対にしちゃいけないのであります。

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