愛情ミネラル

父母(あるいは祖父母)の子(あるいは孫)へ抱く愛情は「本能的なもの」と永らく信じられてきた。けれども一方では「それならどうして育児拒否だとか子(孫)殺しみたいなことが起こるのか?」的なこともずっと云われていて、「子(孫)を持てば無条件で湧いてくるもの」とも断言できないようだ。

「マンガン」という物質があって、それは「愛情ミネラル」なんて異名をとっているという。「マンガンを抜いたエサで飼育したウサギは出産しても子育てを放棄する」という実験データもあるそうで、それは人間であっても例外ではないそうだ。ぼくはその話を小学生の頃にマンガ経由で知ったが、その時は「たかだか栄養素ごときで深遠なる人間の心が左右されるモンかいな?」とかなりマユツバっぽく感じていた。

けれどもその後、「抗うつ薬」なんかの効能を実際に見るにつけ、そのあたりの考え方にも変化が生じてきた。サプリメントの広告に「あなたが誰かを愛することができないのは、性格の問題や心の病気のせいではなく、単なる栄養不足が原因かも知れない」的なコピーがあったが、確かにそれも云えるのかなァ・・・という気もするのである。

現代人は「食生活の偏り」によって慢性的なマンガン不足に陥りやすい、という説もちまたに散見できる。それと「若者世代の恋愛離れ」がどこまでつながっているかは定かでないが、まァ栄養不足問題はいっぺん国単位でちゃんと考えてみる価値はあるかも知れませんナ。

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