人間は竹を選びたがる

教育現場は「中立性」を保たねばならない、というのが文科省の建前で、だから「教育者は中立であるのが当然」ということになる。だが、この世の中に「中立な個人」なんてのがいるだろうか。人間ならば誰しもどこかの方向に偏っているわけだから、たぶん無理だよね。

誰だったか失念したのだが、中年の女性フリーアナウンサーが以前、学生時代のことを話していた。彼女の学校には「従軍体験のある極右的教師」と「組合活動に熱心な極左教師」がいて、それぞれの授業中に「極端に偏った話」をしたという。興味深いのは両極端な話を聞かされ続けた生徒たちの反応で、「どちら方面の知識も得られたので、中立的な視点が自然と身に付いた」というのである。

人間ていうのは面白いもんで、真逆の2つを提示されると、なんとなく真ん中を選びたくなるものである。1000円、700円、500円の弁当を松、竹、梅として売り出すと、いちばん売れるのが竹なんだそうだ。だから教育現場も出来もしない「中立の提供」に固執するより、「色んな物をどんどん提示していく」のが良いと思うのだ。そうすりゃ絶対、中間あたりのところで落ち着くだろうから。

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