インナー独裁者

人の本質は「独裁者」です。言い換えれば、それは「人は誰でも心に『インナー独裁者』を宿している」ということ。「極端に異なる意見の持ち主を見ると、自分と同じ色に染めたくなる」という性(さが)も、この内なる独裁者によるものなのです。昔よくあった「悪書追放ポスト」の利用者とかは、たいていがインナー独裁者に支配されています。「自分の気に入らない本や雑誌」を「悪書」と認定できてしまうわけですから、これはかなりのコントロール下にありますね。

「多様性」というのが概念以上の存在になかなかなれないのも、インナー独裁者のせい。「自分とは真逆の在り方も容認する」というのが多様性のはずなのに、「多様性重視団体」の人たちが敵対する相手の言論封殺をしがちだとか、「多様性を認めない奴を認めない!」と理論破綻したシュプレヒコールを上げるとか、そういった噴飯的状況もヤツがこしらえているのです。

残念ながらインナー独裁者は、ボクらが煩悩まみれの「人間」という存在である以上、心から完全に追い出すことはできません。とはいえ、あきらめて容認してしまってもいけない。じゃあ、一体どーすんのよ? という話になるわけですが、「心を自覚的に鈍感にする」のが一番かも知れませんね。ナーバスすぎる人の場合は他者の言葉にイチイチ反応し、過剰に受け取ってしまう。その心の揺れがまさにインナー独裁者の栄養源となってしまいます。「他人同士は基本わかり合えない」くらいに考え、周囲とソコソコの距離を置くことが、結果的に自分も他人も楽にするかも、ですよ。

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