メディアは偏っててイイ、のだけどネ・・・

バラエティ番組というヤツのデタラメさについて『薔薇族』406号でかなりキビシク批判したのだけれども、それについて先日、不思議におもったことがある。ニュースや情報ワイドやドキュメンタリーなんかだと「ちょっとした誇張」でも大問題となり、スタッフの首切りやら番組の打ち切りに発展したりするのに、どうしてバラエティだと「かなりのねつ造」でもスルーされてしまうのだろうか?

たとえば『東京スポーツ』ならば「日付以外はすべて誤報」なんて云われていて、読むほうにしても「さ~て、今日はどんな大ボラが書かれているやら」という楽しみ方をしているわけだが、腐ってもテレビはまだまだ「メディアの王様」であるわけだからそうはいかない。

いや、「テレビともあろうものが嘘を云うわけがない」という無邪気な考え方にはだいぶ問題があると思うが、それはまァ今回は措いといて、いまだ視聴者の多くが「大手メディア=信頼がおける」と考えていることは事実である。そうした場で、「悪い意味で偏向した」情報を「これが真実だ!」というフレコミで叫ばれちゃったら、ホントに困っちゃうのである。

「メディアは偏っているほど面白い」というのが僕の持論であり、だから『薔薇族』は意図的に思いっきり偏向しているわけだ。マズイのは「自身の偏りに無自覚なメディア」であり、その偏向性に気づかない「素直すぎるお客サン」なのである。従来型のマスコミだけでなく、個人のHPやブログだとかSNSだとか、メディアはいま仲間を増やしながら増殖中なので、このあたりの問題はもっと考えていかないといけないんだよねェ。

いっそバラエティは完全なる東スポ化を果たして「ついにカッパを発見した!」みたいなネタを量産していったらどうだろう。嘘かホントか見極めのむずかしいハンパなねつ造で世間を惑わすよりは、そのほうがスッキリして、よっぽどマシな気がするんだが。

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