どのへんで逝く?

戦後、右肩上がりを続けてきた「日本人の平均寿命」。1947年には「男50.06歳、女53.96歳」だったそうなので、その頃の人間だったらボクはすでにこの世になかったかも知れません。昭和世代に分かりやすい例を挙げるなら「シブがき隊」は全員逝ってる可能性がある、というわけです。

「いや、それは終戦から間もない時期であらゆる方面で物資が不足していたからだろ?」という反論もあるでしょう。しかし、すでに東京タワーもオープンし、オリンピック開催が目前となった「1960年」になってもまだ「男65.32歳、女70.19歳」だったといいます。平成世代でも分かる例を挙げるなら、「志村けん」も当時の平均寿命を超えてます。

平均寿命は年を追うごとにどんどん伸びていき、2014年にはついに「男80.50歳、女86.83歳」になりました。長寿国になったこと自体はめでたいのですが、「想定を超える長寿になったことで社会制度が追い付かなくなった」という側面があります。特にその傾向が顕著なのが「年金」です。国民年金制度(国民皆年金体制)のスタートは1961年だそうなので、当然ながら日本人がここまで生きるようになるとは考えられていないわけですね。

とはいえ、これを「ウカツ」とか「ズサン」という言葉で片付けるのはちょっと気の毒な気もします。「平均年齢60代半ば」だった頃に現代の状況を想定するのは、今の時点で「平均寿命120歳社会」を想定するのに近いのかも知れないのでね。いや、間もなく「画期的なアンチエイジング薬」とやらの治験が開始されるそうで、それが成功すれば「生涯120年時代」に入るかも知れないといいます。だから、それだってあながち「SF的妄想」とばかりは言いきれない状況なのです。

とはいえ、人生というのは「長きゃイイ」ってもんではないので、やみくもな不老長寿欲求に、ボクは懐疑的です。このまま行ったら、いずれ人類は「不老不死」を望みそうで、それはまさに昭和SFアニメの世界ですね。それはそれで面白いんだけど、ボクはやっぱりホドホドのところで逝きたいなぁ。

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