圧力を気にする人

報道番組がリニューアルされると、「なにか体制側からの圧力があったのではないか?」と局に問い合わせてくる人がいます。まぁ、「メディアに対する圧力」というのはいつだってあります。終戦以前みたいにアカラサマな権力介入はできませんが、たとえば政府が「公平にやってくれないと困りますよ」と言うだけで、気を回すタイプの制作者なら突っ込んだ取材をやめ、「差し障りのない報道もどき」を流すことでお茶を濁してしまうのです。コワモテであろうが腰が低かろうがヤクザはヤクザなのと同じ理屈で、高圧的だろうがやんわりとだろうが圧力は圧力なのです。

しかし前述の「圧力を気にする人」というのが「=自由主義者」かといえば、決してそうとも言えません。マスコミに電話や投書をしてくる人というのは、結構な確率で「圧力をかけるのが好き」だったりするのです。「もし国家の圧力に屈しているようなら、お前のとこの番組を観ない運動を起こしてやるぞ」みたいなことを言う人間もいたりして、「こっちのほうがよっぽど圧力じゃん」と思ったりしますね。

「圧力を気にする人」というのは、たぶん「正義というものにこだわる人」なんだろうと思います。ただ、そういう人というのは「正義はひとつ」と思いがちで、その「ひとつの正義」は「自分の信じる正義」となりやすい。圧力をかけてくるのは、たいていの場合「自分の正義を過信している人」なので、そういう状態に自分がなっていないか、時おり確認してまいりましょう。

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