ケナす愛、ホメる愛

「サヨナラおじさん」としてお馴染みの映画評論家・淀川長治氏の評伝番組の中で、生前親しかったおすぎ氏が、こんな旨の話をしていました。「淀川さんは、たとえ全く気に食わない映画であっても、何らかの見どころを伝えることができた。それはアタシには無理。『こんな映画、観なくてイイ!』とか言っちゃうだろうから」。

職業ライターとかの場合、「ホメようがない代物でも依頼があればホメる」というのが仕事上の必須スキルだったりすることがあります。対して、一定以上のネームバリューのある人だと、そのあたりはビミョーだったりする。「ホメたくない物をホメなきゃならないのなら降りる!」ということも、一般ライターよりは言いやすくなります。淀川氏くらいになれば、たぶんそのあたりのワガママも言えたでしょうけど、それをしなかったのは、「一個人の好悪を超えたレベルで『映画の全て』を愛していた」からなのでしょうかね。

「ヒドイ映画をヒドイと伝えること」と「ヒドイ映画の中にも何らかの取柄を見出すこと」は、どっちが良いとも悪いともいえない感じです。たぶん両方とも「映画愛から来る行動」なので。どっちの方法論をとるかは各人の自由ですが、果たしてアナタはならどうします?

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