Amazon仏教

ネット通販大手のAmazonがついに「坊さんの手配」にまで手を広げ、仏教界の一部と対立しているそうです。「一部」と書いたのは「肯定派の坊さん」もいるからで、ひとくちに「仏教界」と言っても色々で、決して一枚岩なわけではありません。サービス反対派の意見は「宗教行為を商品化している」というものだそうですが、なんか「Amazon対リアル書店」の対立構造にちょっと似ている気がします。お寺の檀家を「消費者」と呼ぶのはちょっと違うかとは思いますが。

Amazonのサービスに慣れている世代には「何それ、どこの共産圏の話?」と言われてしまいそうですが、「本は新刊書店で買うもの」とされていた当時、出版界の流通サービスはひどかった。店頭で注文してから手元に届くまでに、オーバーでなく「1カ月くらいもかかっていた」のです。1カ月半経ってもウンともスンとも言ってこないので問い合わせたら、「えー、そんな注文受けましたっけ?」なんてホザきやがる外道な店もありました。マウスをポチッと押し、下手すると翌日に届いてしまう現代と比べると、なんという殿様商売でありましょうか。ぶっちゃけ「衰退したのは自業自得じゃ」と言いたい気持ちもないわけじゃありません。

坊さんにしても同様で、葬儀にしろ法事にしろ、殿様的な部分が多すぎるのです。いわゆる「お布施」という物が厄介で、「規定はありません。お気持ちで」と言われてしまうので、頼む方はとても悩むのです。いくら「お気持ちで」と言ったって、「250円」しか出さなけりゃ、多分「・・・はぁ?」とか露骨に嫌な顔をされるでしょう。半世紀生きてきて得た結論ですが、「いくらでもいいです」と言ってくる人ほど怖い存在はありません。だからこそ「明朗会計・リーズナブル料金」なAmazon通販が脚光を浴びるわけですよ。

「葬式をしない」「墓を持たない」こんな人も特に珍しくなくなった(通夜も葬儀も行なわれないので、故人と「霊安室で最後のお別れをした」経験がボクにもあります)昨今、お寺の存在意義は昔とは大きく変わりつつあります。菩提寺とか檀家とか、そういう概念もいつまで存在し続けられることか・・・。坊さんの中にも「葬式仏教」とか揶揄される状況を改善すべく頑張ってる人もいますけれども、時代の趨勢をシカトし続ける寺は、やはり淘汰されるしかないのかなぁ~。

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