おはー

1998年からずっとMCを務めていた「山ちゃん」こと山寺宏一がこの春で卒業する、テレビ東京の子ども番組『おはスタ』。ベッキーや瀬戸康史、蒼井優など、この番組を起点にメジャーへの道を歩み出したOBやOGも多いのですが、最もメジャーになったのは番組冒頭で登場する挨拶フレーズ「おはー」ではないでしょうか。ただしそれは「香取信吾扮する『慎吾ママ』のキメ台詞として」です。

たぶん最初は「よそで使ってもいいですか」「いいよん」程度のやりとりだったのでしょうが、あっという間に「香取慎吾のオリジナルフレーズ」と世間が勘違いしていきました。やがて2000年度の「流行語大賞」にも選ばれましたが、その授賞式で登壇したのは香取慎吾でした。割を食ったのは元祖である山ちゃんで、『おはスタ』の放送圏外で「おはー」とやると「慎吾ママをパクッてる」と言われてしまったのだそうです。まさに「庇を貸して母屋を取られる」の見本のような事態になってしまったのですな。

これはつまり、「当時のフジテレビとテレビ東京の力関係」を表わしているのかも知れませんね。「慎吾ママ」を放送していた頃のフジは権威があったから、このような横暴も許されてしまった。対するテレ東は真実を周知するだけの体力がなかった・・・というわけです。それプラス「SNS夜明け前」ということも大きかった。いま現在こんなアコギなことをしたら「山ちゃんに謝れ!」という声が高まり、ネット炎上していたでしょう。

香取慎吾の「おっはー」はいっとき乱用されて荒稼ぎされた後、あっさりポイ捨てされてしまいました。そうした横暴の罰が当たったのか、フジテレビは「弱り目に祟り目」的な状況がやみません。なんか「教訓的な民話」を見ているようですな。そして元祖の山ちゃんは卒業間近となった今でもちゃんと「おはー」を続けています。もう後わずかとなりましたが、最後までやりきっていただきたいところです。

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