東京脱出バナー

2020年の移住に向けて昨年からスタートさせた「趣味の本9割削減プロジェクト」は順調に進んでおります。
まず最初は「我ながらなんでこんな本買っちゃったんだろ?」というものから機械的に処分をしはじめ、外堀を完全に埋め終わったら内堀へと移ります。
内堀になると、外堀ほど容易には作業が進みません。
どれもソコソコの愛着がある本なので、1冊1冊手に取って眺めては「う~む」と呻いたり。
それでもまぁ、不承不承ながらも「処分箱」の中身を増やしていったのであります。

現在は内堀まではどうにか埋め終わり、ちっちゃな古本屋が開けるくらいの量の本を売りに出しました。
そして、いよいよ追及の手は本丸にまで及んでいます。
「手離すか、手元に残すか」の選別にかなりの苦労をすることが予想されます。
実際、積まれた山を前にして、すでに脂汗を流しているのです。
「よし、売ろう!」とスパッと決められないのには、「けっこう高かったから」と「すでに稀覯本になっているから」という理由があります。

でもまぁね、コレクションの価値なんてのは「それを扱うマーケットの有無」によって天と地ほどの開きが出てしまうものなんです。
それは美術品だとかに顕著な傾向ですが、同じ物であっても「1000万で買おう!」と手を挙げる人がいるか、「1000円しか払わないぜ」と言う人しかいないかでは、買値は全然違ってくるわけですね。
いま手離すか否か迷っている本たちは、さすかにそこまでスゴイ品ではないですが、個人レベルではソレナリの愛着があるので、やはり簡単には割り切れないのですわ。

ひとつ言えることがあるならば、「嫌な思いをすることは大事だなぁ」ということですね。
そりゃ嫌ですよ、どれも買った時は確かに「イイ買い物だった」と満足していたはずのものを処分することなんか。
でも、そうやって入手したものの多くがいつの間にか自分の暮らしの「足かせ」になってしまっている以上、「かつての購入選択は誤りだった」と認めざるをえない。
その事実(自分のうかつさ)を肝に銘ずるのに最も有効な手段こそが「嫌な思いをすること」なんだと思います。

同じ轍を踏まないようにするには、手痛い思いをしておくのが一番!
痛みを味わわなかった失敗は、「必ず」と言っていいほど類似したミスを繰り返すものですから。
俺は失敗の数が他人よりかなり多い男ですが、そのつど痛い目に遭っているので「もう二度とすまい!」と心に刻み、実際その通りにしています。
今回のプロジェクトで味わっているシンドさも、きっと今後の糧になってくれるはず。
いや、きっとなるに違いない!
だって、売っても売っても無くならない本の処分なんて、もう二度としたくないもんね。

422cover

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