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2002年から2007年にかけてテレビ朝日で放映されたバラエティ番組『銭形金太郎(通称・銭金)』。
その内容は、Wikipediaには「お笑い芸人がサポーターとして貧乏生活を送る人たちいわゆるビンボーさんの元へ出向き、生活や生き様を学んでいく生活応援バラエティー番組である。個性的なビンボーさんやサポーターの強烈なやり取りも相まって人気を博し、貧乏ブームの先駆けとなる」とあります。

とはいえ制作サイドや視聴者たちの視点は「上から目線の見世物見物」といった感じで、出てくるビンボーさんたちのことを「何が楽しくて、わざわざこんな酔狂な生活を……」とニヤつきながら面白がってる感じでした。
かくいう俺も当時はそっちのクチで、「よくやるよ……」と、どちらかといえば冷ややかな目を向けていたのです。
いや、あの頃は現在とは180度違う人生観(価値観)だったのでね。

そんな銭金のスペシャル特番が制作され、そのPR版として過去の名場面集が先日放送されてたんですが、これがなかなかスゴかった。
リアルタイムで見ていた当時は「キワモノ」という印象が強かったんですが(失敬!)、現在の価値観で見ると括目に値する「貨幣信奉主義と一線を画した生活実験者」なんですね。
以前にこちらで書いた「無駄稼ぎをしない」というのを10数年前の時点ですでに実践している感じで、「なんで昔はこれをキワモノとしか見れなかったんだろ?」と自身の不明に恥じ入るばかり。

いや、それは俺だけの話ではなく、世の少なからぬ人々もそうなのではないでしょうか?
バブル期やその価値観がまだ生きていた時期ならば「どっかおかしい」としか思われなかったであろう「断捨離」なんてものが、いまでは多くの賛同者を得て「物質至上主義のカウンター思想」として定着している。
こんな時代ならば、もはや銭金はかつてのような「ギャグ番組」ではなく、「心のデトックス講座」のように受け取られる……かもしれない!?

モノクロ423見本表紙

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