東京脱出バナー

ワガママというものは普通、なかなか通しきれるモンじゃないです。
親の管理下にある子ども時代には特に。
「寝ぼけるな! 何様だ!」と一喝されてオシマイで、それがまぁ庶民ならば当たり前というところでしょう。

しかし中には一喝されず、ワガママが額面通り認められてしまう家というのも稀にあって、我ら庶民のガキは「ぽか~ん」状態になるばかりです。
で、そのことを家に帰って親に話し、「ウチでもああやってくれ」と要求するものの、「寝ぼけるな! 何様だ!」とより強く一喝されるわけで、まぁガキというのはそんなモンです。

老婆心ながら気がかりなのが、「ワガママを額面通り認められながら育った人間」の現在です。
そういう人は「ゴリ押しすれば要求は通せる」という「負の成功体験」を積み重ねながら大人になったわけですが、いったん社会に出てしまったらそういうわけにはいかないシーンが連続するでしょう。
そのときに彼は、果たしてどうなるか。
そして今、どうなっているのか。

日本のポルノがバラエティ豊かなのは「表現がらみの制限が多いからだ」という説があります。
アメリカのように「見せちゃダメな部分がない」状態だとワンパターンになりがちで、結局つまらなくなる。
それと同様、「ワガママが通らない状況」というのは常に「代替的発想」をもたらしてくれるので、ピンチに陥っても切り抜ける知恵がアレコレ湧いてくるわけです。

現在の俺はアレコレと計画しているわけですが、潤沢な予算があるわけじゃないから、現実の壁にちょくちょくぶつかります。
でも、そのたびに「代替的発想」をしてソレナリに切り抜けている。
この方面のスキルをつけてくれた「寝ぼけるな! 何様だ! と言われながらの幼少期」に、俺は改めてお礼を言いたいところです。

ブック 1.indb

『薔薇族』最新号(No.424)2017年7月21日発売!
お求めはこちらから

電子書籍版(PDF形式)424号も2017年7月21日発売!
お求めはこちらのサイトから

年間定期購読もよろしくお願いします
お申し込みはこちらから

毎週末「読者茶論」をオープン中
詳細情報はこちらから

都内の『薔薇族』委託店・新宿二丁目/新宿御苑すぐ前「模索舎」
MAPはこちら