東京脱出バナー

俺は、いわゆる「就活」というのをしたことがないのでいまいちピンとこないのですが、「一流高校→有名大学→大手企業」というルートの人気はいまだ高いようですね。
また、大手企業の中でも「花のお江戸」で働けるトコが、大半の坊ちゃん嬢ちゃんの望むところのようで。
たとえ一部上場企業でも、「勤務地:絶海の孤島」みたいな感じだと、やはり来たがる人は少ないと思われます。

とはいえ、多くの若人が憧れる「大都会で雇用される」という労働スタイルは、俺から見たらかなりリスキーです。
まず「大都会」は生活コストが高い。
そして「雇用される」というスタイルは「生殺与奪権を雇用者側に委ねる」わけだから、常に「解雇されるんじゃないか」という不安にさらされ続けるわけです。
もちろん、法律によって労働者の権利はある程度守られてるわけだけど、それはあくまでも「ある程度」に過ぎず、その気になれば様々な裏ワザが繰り出される可能性は否定できない。
結果、雇用者側からムチャな要求をされた場合でも「できません」「やりません」とは言えなくなるわけです。

前述の「大都会は生活コストが高い」というのは、若人に「社畜化」をもたらす大きな要因ともなっています。
生活コストが安ければちょっとしたバイト生活でもどうにかやっていけますが、毎月の出費の大部分を占める家賃が高い大都会では「ちょっとしたバイト」だけで食べていくのは難しい。
結果、雇用者側からムチャな要求をされても「そんなことさせられるのなら辞めます!」とは言えなくなってしまうのです。

俺が移住を進めるのは「大都会で雇用される生活」というのが「かなりキワドイ綱渡り」だと気付いたから。
「いま現在はフツーに立っていられるけど、逆風を受ければあっという間に真っ逆さまだなぁ・・・」と感じたからです。
たとえば数カ月単位の入院とかを余儀なくされた場合、退院してきた時に現在の席が残されているかなんて怪しいところ。
「あ、君の代わりはいるんで、もういいですよ。長いことご苦労様でした」とか言われたら、もうその時点で「生活破綻けってーい!」です。

そんなわけで俺は「大都会で雇用される」の逆、「地方で自分の仕事を創る」というやり方に方向転換することにしました。
生活コストの安い場所に住めば「暮らしの維持」を人質にとられて理不尽な命令を聞かなくてもいいし、「ちょっとの療養で生活の基盤を失う」という不安からも解消されますので。

20代の社会人時代は、恵比寿の四畳半アパートで「家賃+光熱費=2万5000~6000円」という低コスト暮らしをしていましたが、思えばあの「明るいビンボー生活時代」がいっちゃん楽チンで楽しかったなぁ~。
ガツガツ働かなくても暮らしていけたし、あまり思いつめることなしに「仕事辞めます!」と言えた。
あの感覚を現代の若者にも知ってほしいし、「辞めたいのに辞められない」といったジレンマから解放される人が少しでも減って欲しいと思う。
そのために働くことが、俺の「人生最後の仕事」なのかな、という感じです。

ブック 1.indb

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