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物心ついて以降、いわゆる「暗記」という作業との相性が最悪な俺なんです。
ゆえに、「暗記」と「競争」(←これも苦手)とを強いられる「学校」というのも決して楽しい場所ではありませんでした。
教科のなかでも「自分のアタマで考えて作る」という種類のものならソコソコのレベルまでいくんですが、「暗記しなけりゃお話にならない」みたいなジャンルについてはもうお手上げもいいトコ。
たとえば「応仁の乱は西暦何年か?」と聞かれても、「あ~、よー知りまへんけど、京都でなんやエライことが起きた年でしたなァ確か」程度の答えしかできません。

英語についても同様で、英単語なんて「アイスクリーム」と「ホームラン」くらいしか知りません。
地理にも疎く、日本地図を見ても「北海道」と「佐渡島」あたりしかわかりません。
そんな暗記ポンコツな俺でもなんとか50過ぎまで生きて来られたのは、「自分のアタマで考えて作るスキル」があったから(プラス見た目が可愛かったから)。
暗記ポンコツに加えて「運動神経壊死」というハンディも背負っていましたが、おかげさまで「面白いもの(こと)を創作する力」が強かったので、それ以外のネガティブ要素を全て隠蔽することができました。
スポーツテストのソフトボール遠投が8mしか行かなくても、だから「劣等感を抱く」なんてことも全然ありませんでした。

この歳になってこういう仕事(活動)をしていると、英語圏の人からインタビューを受ける機会も時々ありますが、その際も特に困りません。
いや、別に「アイスクリームとホームランだけで乗り切る」とかいう話じゃありませんよ。
「英語が堪能な友人に同席してもらい、言葉の壁を超えてもらう」のです。
この方法論ならば、たとえ今後スワヒリ語やイヌイット語でのインタビューを申し込まれても「いっすよ~」と気軽に受けられます。

「そんなやり方をしてたら、いつまでたっても語学力は上がらないじゃないか! あと北海道と佐渡島以外の地名も憶えろ!」と激高する堅実で勤勉な方もおられるでしょうが、しかし怠惰で場当たり的な俺はこう思うんです。
「相性の悪い事柄で努力してもMAXはせいぜい『人並み』。しかし、相性の良いことで頑張れば成果は無限大なり」
コスパ、コスパと二言目には口にするような風潮は基本的に嫌いなんですが、しかし人の一生なんてのは短いモンですからな、「明らかに成果の見込めない努力」に時間をとられるのはやはりイヤなんですワ。
「アイスクリーム」と「ホームラン」レベルの俺の語彙力に、今さら「シュークリーム」と「デッドボール」が加わったところで大した変化はないでしょ?
だったらソッチ方面はさっさとアウトソーシングに出して、「自分にしかできない作業」に時間を使ったほうがはるかに建設的というものです。

そんなわけで、「暗記」とは相性最悪な53歳ですけど、毎日それなりに楽しく過ごしてます。

425表紙モノクロ

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