東京脱出バナー

昨年の流行語となった「忖度(そんたく)」。
本来の意味は「他人の気持をおしはかること」というものですが、流行語のほうはソレとはちょっとニュアンスが違う。
「うまく立ちまわるために過剰に場の空気を読むこと」みたいな意味合いで使われていて、ハッキリ言えば「悪口」です。
「他人の気持をおしはかること」は「自分以外に利する行為」ですが、こちらのほうは「自分本位」なもの。

その差を他のモノに例えるなら「気を遣うこと」と「気をまわすこと」でしょうか。
「最近は、不要に気ばかりまわすクセに、ここぞという時に気を遣うことができない奴が多い」と語っていた出版関係者がいて、「え、それってどういうこと?」と訊いたら、こんなふうに説明してくれました。
「中元とか歳暮とか、そういった付け届けだけはものすごくマメに贈ってくるくせして、肝心の仕事のほうがスカスカなんだよ。こっちは貢物じゃなくて『イイ原稿』が欲しいんだから、中元歳暮を選んでる時間があるなら仕事にもっと身を入れろって話だよ」

こういう思いは、じつはけっこう色んな人が抱えているらしい。
というか、「そういえば・・・」と自分自身でも思い当たる節がありました。
う~~ん、俺みたいな昭和人間としては「ちょっとぐらい無礼でも、仕事のできるヤツのほうがいいんだけどなぁ~」と思ってしまうんですが、最近の人は逆らしい。
気を「まわす」けど、「遣えない」ヒトたちが増えると、日本はますますミョーな方向へ行ってしまいそうでコワイです。

低解像度426モノクロ表紙

『薔薇族』最新号(No.426)2018年1月21日発売!
お求めはこちらから

電子書籍版(PDF形式)426号も発売中!
お求めはこちらのサイトから

年間定期購読もよろしくお願いします
お申し込みはこちらから

毎週末「読者茶論」をオープン中
詳細情報はこちらから

都内の『薔薇族』委託店・新宿二丁目/新宿御苑すぐ前「模索舎」
MAPはこちら