東京脱出バナー

少年少女の自殺が多くなるという夏休み明け。
それを水際で防ぐべく、「いやだったらサボってもいいんだよ。ウチへおいで」とSNSで呼びかける公共施設なども増えています。
それはそれで意味があるとは思うんですが、ちょっと違和感を覚えるというか、不安に感じてしまうのは、「サボってイイよと言われないとサボれない子どもが増えている」という現実です。

「何かをサボる」というのは本来は「自己判断で行なうこと」のはず。
「これはやらない(行かない)でおいたほうが精神衛生上よさそうだ」と本人が思った際に「やめとこっと」という結論に至るわけです。
たとえば俺は高校時代、「雨が降った日(=雨合羽の中身がずぶ濡れになるので気持ち悪い)」と「体育の授業のある日(=命にかかわる訳でもないことで必死になるのは恥ずかしい)」には、ほぼ100%の確率で学校に行きませんでした。
それは「行かない方が良い」という判断によるもので、実際「行かなくて良かったのだ」と今でも思ってますね。

まぁ、今の若人は俺ら世代よりもはるかにマジメなので、「嫌だからやらない」みたいなことはできにくいのでしょう。
だから「他人の口から『サボってもいいんだ』とリードしてあげる」ということも必要になるんだと思います。
ただ、やはり「他人に言われずとも、自分の判断でサボれる子」に増えて欲しいと、俺は願うのです。

もちろん、それには親や周囲の大人たちが「そういう子に育てる取り組み」をする必要があります。
「自分が本当に良いと思えることだったら、世間一般や周囲の声に惑わされずにやればいい」
物心ついた頃からこのようなことを言い続けていれば、きっと「サボるべきときにサボれる子」に育つでしょう。

杓子定規にならず、「嫌ならやめとく」とサラッと言えるメンタリティを持ちましょう。
いまの時代は俺の頃と違って、「サボった際の身の置き場所」はいくらでもありますんで大丈夫です。
そういう生き方をしても、とりあえず食ってはいけますわ。

ブック 1.indb

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