ネット選挙よりも「ネット参政」を

初の“ネット利用解禁選挙”となった「参院選2013」が終わったが、何のこたァない、結果は下馬評どおりだし、投票率だって歴代ワーストに数えられるような無残なものだった。ネット選挙の何のといったところで、あまりに細かな制約が多すぎるせいで「めんどくせェなァ、もういーや!」となってしまった人間もいたし、「インターネット上から投票できるようになったんでしょ?」とカンチガイしている者も決して少なくなかった。これじゃまったくもって「絵に描いた餅」ですネ。

「ネット選挙」というならいっそ、さっきの人のカンチガイをカンチガイでなくせばいいのかも、と思う。そうすれば、できるだけ他人と顔を合わせたくない人でも投票できるしネ。もちろん、それには超頑強なセキュリティシステムを構築したり、ネットリテラシーを老若男女を問わず根付かせる必要があるんだけど、そこまでいかなくては「ネット選挙」なんてことは云えないと思うのだ。「PRにのみネット利用が条件付きで可」なんてレヴェルでは、「メイン投票者がネット親和度の低い層」といった状況が続いている間は「ほとんど無意味」といっても過言ではないだろう。

「自民圧勝」という暗澹たる結果を見るにつけ、もはやこの国はネット選挙ウンヌンでゴチャゴチャしてる場合ではないだろう、という気がしてならない。いまの日本に必要なのはネット選挙なんかじゃなく、もっと進んだ「ネット参政」ではないかと思うのである。「ただバッジをつけてるだけの人」が「政治家」を詐称する例があまりにも多い昨今、「議員」だけに議決権を持たせておいてはヤバすぎる! 他国では条例制定にスマホのアプリを使って市民の意見を集めている自治体もあるそうだが、ネット経由で議員の暴走にストップをかけ得る「市民枠」とかを設けられれば、もうちょっと事態も好転させられるのでは?

それにしても、昨今の意味あいにおける「市民」というのを好ましく思っていない僕が「市民」なんてコトバを使わなくてはならない状況が来るなんて! これもみんな、国民の民度を下げる教育ばかりを推し進めて「無教養な高学歴者」ばかりを量産してきた戦後日本が悪いんじゃ。ギギギギ・・・。

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